肝臓・胆のう・膵臓
異常があっても
症状が表れにくい臓器
肝臓、担のう、膵臓の病気は消化器病の中でも専門的な診断や治療を要求される分野です。
特に肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、異常があっても症状や痛みが現れにくい部分です。肝臓がんを中心とした肝臓病や胆のう、膵臓の病気に対しても質の高い医療が提供できるように努めていますので、少しでも異変を感じたら早めに受診されることをおすすめします。
肝臓
肝臓とは
腹部にある臓器で重量はおよそ1kgです。脂質、糖質、タンパク質を代謝、貯蔵する、有害物質の解毒と排泄をする、胆汁を生成するといった役割があります。
沈黙の臓器とも呼ばれ、異常があっても症状や痛みが現れにくいのですが、その分症状が現れたときには病気がかなり進行していることが考えられます。
- このような症状はありませんか?
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- 血液検査の結果、ALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPが高い値を示した
- 家族にB型肝炎ウィルスキャリアと言われた人がいる
- 手のひらの赤み(手掌紅斑)がある
- 黄疸が出る
- 毎日3合以上飲酒している など
肝臓は異常があっても症状が現れないことも多くあります。
胆のう
胆のうとは
肝臓の下にある西洋梨のような形の臓器で、胆管につながっています。肝臓で作られた胆汁が胆管を通って十二指腸に運ばれますが、途中にある胆のうでは5~10倍にして溜められています。脂肪の多い食事をした際、胆のうはその情報を受けて胆汁を十二指腸に放出し、消化を助けるというはたらきがあります。胆のう、胆管、乳頭部を合わせて胆道とも呼ばれます。
- このような症状はありませんか?
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- 発熱
- 嘔吐
- 体重減少
- 黄疸が出る
- 腹部腫瘤がある
- みぞおちの痛み
- 右脇腹の痛み など
病気が進行するにつれ症状が現れるので注意が必要です。
膵臓
膵臓とは
胃と十二指腸に囲まれた15~20cmほどの細長い臓器です。膨らんだ部分を膵頭部、幅がせまくなっている部分を膵尾部、真ん中を体部といいます。糖やタンパク質、脂肪を分解するはたらきがあります。
また、血糖値を調節するインスリンなどのホルモンを分泌します。
- このような症状はありませんか?
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- 食欲不振
- 体重減少
- 上腹部の痛み
- 黄疸が出る
- 糖尿病が悪化する
- 腰背部の痛み など
少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。